2017年2月12日日曜日

司祭職

「今は、無事に司祭職を全うすることが出来たと思っています」。
年老いた神父の言葉。3年前の今頃か、神父の部屋で若い頃の思い出話を聞いたあとに、最後にポツッと出てきたひと言。
昨年まで毎年十数人の神父に話を伺う機会があって、それぞれいろいろな思い出話を聞いてきたが、このひと言が妙に印象に残っている。「司祭職を全う」という表現に、ひとつの事を生涯かけて成し遂げた感慨を感じた。
こういうひと言を言える人生を、果たして自分は過ごしているだろうかとつい考えてしまう。今年はこういう話を聞く機会が無く、写真だけを撮ることになりそうだ。この人たちの良い横顔が撮れるだろうか。


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