2017年2月12日日曜日

司祭職

「今は、無事に司祭職を全うすることが出来たと思っています」。
年老いた神父の言葉。3年前の今頃か、神父の部屋で若い頃の思い出話を聞いたあとに、最後にポツッと出てきたひと言。
昨年まで毎年十数人の神父に話を伺う機会があって、それぞれいろいろな思い出話を聞いてきたが、このひと言が妙に印象に残っている。「司祭職を全う」という表現に、ひとつの事を生涯かけて成し遂げた感慨を感じた。
こういうひと言を言える人生を、果たして自分は過ごしているだろうかとつい考えてしまう。今年はこういう話を聞く機会が無く、写真だけを撮ることになりそうだ。この人たちの良い横顔が撮れるだろうか。


2017年2月11日土曜日

原風景

自分の原風景は何だろう。道路のコンクリート、家の前にあった小学校のコンクリートの壁、長屋の黒い板塀、近所のお寺の黒い屋根、当時汚れ切っていた隅田川の暗い流れ、書道教室の半紙の白と墨の黒。
思い出す限りグレートーンの風景だが、時々たんぽぽの黄色とか長屋の路地にあった鉢植えの赤い花、そういった鮮やかな色がぽつぽつとある。
鉛筆で絵を描くのが好きなのはそんな記憶からだろうか。水彩で鮮やかな色をつけるのにためらいや怖じ気を感じてしまうのは原風景のせいだろうか。
年末に本栖湖に行ってきた。富士の樹海から見える真っ青な空と雪をかぶった富士山。こういう所に育った人の色彩感覚をうらやましく思う。

2017年2月8日水曜日

おじさん二人の絵


水彩絵の具、水彩色鉛筆、少しアクリル絵の具。大きさはB4。
結構すんなり描けた。若い頃は水彩なんて、と思っていたが、やってみると面白い。
水彩は水を多くつけて偶然に出来るにじみ具合がいい。

40年以上前にたまたま知り合った80歳くらいの老画家を思い出す。
いつも晴海埠頭で朝焼けだったか夕焼けだったかの油絵を描いていた。
オレンジ色、赤い色、グレーの空と埠頭のコンクリート、いい絵だなと思った。
ただ、油絵だと思っているけど、もしかしたら水彩だったのかなと思う。
この叔父さん二人の絵を描きながら、ふとそう思った。


2017年1月26日木曜日

水彩ボード

水彩紙の2.5ミリ厚のボードを買ってきた。先日は六本木のファーバーカステルで水彩用のジェッソやメディウムなど買ってきた。
ちょっと新しいやり方で水彩画を描いてみようと思う。

2017年1月10日火曜日

関口教会の神父

今、描いている絵、久しぶりの神父さんの肖像。
髭が長く伸びた神父さんだ。小柄な人だが堂々とした感じで描いてみたい。
水彩紙に木炭でモノクロに近い感じでと思っていたが、
今日から気が変わって一気に水彩絵の具をつけはじめた。
もううまく描こうなんて思わないで、なんだこれ、と思われてもいいから
ちょっと思い切ってかければいいが。。

般若心経

今日は昼間、門前仲町成田山新勝寺へ。ここ数年、新春早々に行っている。
今年も護摩法要というのか、炎と大太鼓の迫力ある法要を見ることができた。
私の前に正座していた女性は、蛇腹開きの般若心経をほぼ土下座するような格好で法要の大合唱と一緒に唱えていた。
今年はお坊さんの簡単なお説教が、声が小さめなのでよく聞き取れず残念だった。
般若心経は小学生の頃、書道の先生の勧めで何度か写経した。教室の筆や紙を売るおばさんが、「ぎゃーてーぎゃーてーはーらーぎゃーてー」と般若心経のラストの部分を声を出して暗唱していたのを思い出す。妙に印象に残る節回しだった。それと同じものを今日は大勢の合唱で聴いた。

2017年1月7日土曜日

とても久しぶりの日記

2017年、未知の世界へ漕ぎ出す気持ち。
今年と来年の2年間がこれからの自分にとって大事な時間になる。
無駄と思える時間の中にも何かあると思う。
やりたいことがいくつもある。